糖尿病は発症する年齢や状況によって、1型糖尿病・2型糖尿病・遺伝子異常による糖尿病・妊娠糖尿病に分類されます。それぞれ型による病気の原因や症状について説明します。
1型糖尿病は、今までは健康であったのに突然に発症します。喉の渇きや多食多尿や全身のたるさや著しく痩せるなどの症状が急に出てきます。どの年代でも発病する可能性はありますが、特に小児期(15歳未満)に起こることが多いために、小児糖尿病ともいわれています。通常私達の身体は、異物が入ってくるとリンパ球によって、味方か敵かを判断して、敵なら身体の中から排除しようとする働きをします。これを自己免疫といいますが、この自己免疫が正常に機能しなくなり、インスリンを作る細胞を破壊してしまうことで発症します。結果インスリンの絶対的な不足が生じ、血糖値を下げることができなくなります。1型糖尿病は生活習慣病や先天性の病気からではなく、HLA遺伝子に誘因があると考えられています。発症すると重症になりやすく、病状は一生続くので、インスリンを補うために毎日注射を行うとこになります。そのためインスリン依存型糖尿病とも呼ばれています。
日本人の糖尿病患者の95パーセントがこの2型糖尿病といわれています。原因としては遺伝的要因に日常の生活習慣が発症に大きな影響を与えているといわれています。遺伝的に要因がある場合はインスリン抵抗性(インスリン拮抗物質の存在、インスリン受容体数が少ない)が問題となります。遺伝的要因がない場合でも、やはり偏った食生活や運動不足・ストレスなどの生活習慣によって、すい臓からインスリンの出る量が減少して起こるものと、肝臓や筋肉などの細胞がインスリンの動きが悪いために、あまり感じなくなり、ブドウ糖摂取機能がうまく働かなくなって起こるものがあります。2型糖尿病は、急に発症することはありません。大部分の人が中年以降の肥満などから、徐々にインスリンを作る機能が低下し、その後尿糖、血糖検査で糖尿病と診断されることが多いようです。2型糖尿病は一般的に肥満の人がなりやすい病気ですが、肥満でない場合、症状は無症状であるのが特徴です。太ってないからといって、知らず知らずに病状が進行すると体重が減少したり、疲れややすくなったり、皮膚のおでき・かゆみ、性欲が低下するなどの症状で、糖尿病と判断される場合があります。
遺伝子異常による糖尿病と二次性の糖尿病がありますが、WHO(世界保健機構)ではこの2つの糖尿病は、同じ項目とされていますが、1999年、日本糖尿病協会によって遺伝子異常による糖尿病は「遺伝因子として遺伝子異常が固定されたもの」して分類されています。遺伝子異常による糖尿病は、インスリン遺伝子、インスリン受容体などの遺伝子異常だけではなく、低年齢層における糖尿病の発症で、家族にも糖尿病患者がいる常染色体優勢の若年発症成人型糖尿病、ミトコンドリアDNA異常によって発症する糖尿病がふくまれています。特徴としては、母方からの遺伝や、難聴を伴うことが多いようです。これは糖尿患者の1パーセントにあたる非常に珍しい糖尿病です。二次性糖尿病は、すい臓炎やすい臓がんなどがきっかけとなり発症する糖尿病で、バセド病や甲状腺機能亢進症など内分泌の病気などの影響やステロイドなどの薬剤による副作用などが要因と考えられています。